川
最近、川を見ることにはまっている。
通勤電車に揺られながら、車窓の外へ目をやると川があった。というか、そこにずっと'居た'という感じだった。懐かしい、暖かい気持ちになった。
川は、ゆったりとゆらゆらと流れていた。
ただただ、流れていた。きっと何百年前も何百年後も変わらずにそこにあり続ける川。私たちの都合で浚渫されちゃう川。ちょぴり切なさを感じる。なんとなく人間に近いような気がする。
心身ともに疲れ切っていた私は、川が変わらずに川であり続けるのがなんだか凄いことで、なんて美しいのだろうと思った。(拙い駄洒落までこしらえてしまい、にまにました)
朝日が差し込み、水面がきらきらさらさらと流れ続ける。ああ、生きていて良かったと感じた。汚さや醜さを受け入れ、洗い流してくれるような川。ああ、鴨長明。方丈記。
そんなこんなで川を見ることが好きなった。暖かくなったら川べりを散歩したい。
行く川を浚渫せよと生き急ぎ 立ち止まり探すのも良いさ同胞(はらから)たちを